セレッソ大阪は22日、今季のチーム始動記者会見を公式ユーチューブチャンネルで生配信した。この日、大阪市内でチームの全体練習を初めてスタートさせ、その後に新入団選手らが会見に臨んだ。

注目はJ2東京ヴェルディから15年ぶりに復帰となった元日本代表、元Jリーグ得点王のFW大久保嘉人(38)だった。会見では質問が集中した。

「現役の最後はC大阪で終わりたいと思っていた。今回15年ぶりだが、もう帰ってこられないと思っていたのでうれしい」と、国見高を出て初めてプロになった原点のクラブへの復帰を喜んだ。

現在はJ1最多185得点を誇り、あと15ゴールで前人未到の200得点の大台に乗る。「更新はどんどんしていきたい気持ち。あと15点で200なので狙えたら(狙う)。まずはチームが勝てるゴールを取れれば一番いい」。

さらに、プロで初めて背番号20をつけた理由に「自分がC大阪にいる時、西沢明訓さん(元日本代表FW)がつけていて、いつもお世話になっていた。その番号をつけられたのはうれしい」と説明。

8年ぶりに指揮を執るブラジル人のレビークルピ監督とは今回、初めて接点を持つ。大久保は「攻撃的なサッカーをしていて、見ていておもしろかった。いつか一緒にやれたらと思っていたが、まさかこのタイミングとは。光栄に思う」と感激していた。

そのレビークルピ監督は、今回のC大阪監督への復帰を大喜びした上で「攻めるサッカーは、楽しくサポーターにも見てもらえる。守る時間が少なければ、勝利に導ける可能性が高くなる」と抱負を口にした。

森島寛晃社長(48)と梶野智チーム統括部長(55)も会見に参加し、J1リーグ戦での3位以内、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での決勝トーナメント進出など、今季の具体的な目標を掲げた。【横田和幸】