J2アルビレックス新潟のMF島田譲(30)が5年ぶりにJ1復帰を目指すチームのかじを取る。

24日はギラヴァンツ北九州との開幕戦(27日、ミクスタ)に向け、ホームスタジアム隣接ピッチのデンカスワンフィールドで練習を行った。豊富な運動量と正確な左足キックで最終ラインと前線をつなぐボランチは絶好調! 2日後に迫った今季初戦を心待ちにし、必勝を誓った。

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島田の表情から調子の良さが読み取れる。「先週に開幕してもいいぐらいコンディションは整っている。今日(24日)の練習会場変更にはビックリしましたけど」。この日は聖籠町にあるクラブハウスのピッチが積雪の影響で使用できず、急きょ、練習場を新潟市内に変更。ドタバタの中、ボール回しや戦術を確認するメニューをこなした。「自宅出発ギリギリに連絡が来た。『新潟市と聖籠町でそんなに雪の降り方が違うの?』と思ったけど。家から近くてラッキーでしたけど」と笑顔を見せた。

島田は磐田2次キャンプの仕上げとなった20日の練習試合(完全非公開)にフル出場。「チームとしてやりたいことが表現できていた」と振り返り、「昨季から取り組んでいる前線からのハイプレスと守備ラインを下げてからのボール奪取を使い分けられれば、もっと多くの攻撃パターンが作り出せる。開幕が楽しみ」と手応えを口にする。

昨季はJ2長崎から期限付き移籍で加入し、37試合に出場。1月には完全移籍が決まった。攻守の要でチームをけん引するMFは選手間投票で第3主将にも指名された。「無記名投票だった。もう1人の選手とかなり競りました」と明かし、「第3キャプテンになったからではなく、加入2年目としての自覚の方が大きい。苦しんでいる選手や(ベンチ外が続き)気落ちする選手にまで気を配りたい。全員で前に進むため、(主将の)堀米選手、舞行龍選手とともにチームを盛り上げたい」とモチベーションを高めている。

27日にアウェーで北九州との開幕戦を迎える。「相手はホームで勢いを持って向かって来る。うまくゲームが進まない時間帯があるかもしれないが、いつも通りのプレーでチームを落ち着かせ、勝ち点3を奪いたい」と決意を示した。【小林忠】