子どもたちのあこがれの職業の1つでもあるプロサッカー選手。試合ではピッチで迫力あるプレー見せ、サポーターの心をつかむ。そんな一流選手たちは、どんな1日を過ごしているの? 練習以外の時間はなにをしているの? そんな素朴な疑問を、J1のFC東京の選手たちへぶつけた。「Jリーガーの1日」と題して、選手たちの日常を追った。第5回はDFバングーナガンデ佳史扶(20)。

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世代別日本代表にも招集されているDFバングーナガンデ佳史扶は英会話に力を注ぐ。全体練習後に追加でトレーニングを行い、帰宅は決まって午後5時ごろ。その後、オンラインで英会話講座を受けている。約1年がたち、現在は映画を字幕なしで見ることもある。「1番はプレミアリーグでプレーするという夢があるから。海外が好きで、1人で行ってみたいという思いもある」と、取り組んでいる理由を語った。

昨夏には新しい趣味もできた。「ウクレレを始めました」。きっかけは、寮でもよく顔を合わせるGK野沢大志ブランドンがピアノを購入したこと。弾いているところをみて「自分も何かやれたら」と、自転車を近くの楽器店へ走らせた。「本当はギターがよかったけど、寮なので音が大きすぎるといけないので」と明かす。

購入した当初は毎日、現在も週に4、5日はウクレレに触れているという。「1度始めると没頭してあっという間に時間が過ぎてしまうので、しっかり練習するのはオフの日」と笑って話した。「いつか友達とキャンプや海に行ったときに弾けるレベルになりたいなとイメージしています」と、コロナ禍を乗り越えた先の世界に思いをはせた。

英会話を始めたのも、ウクレレを購入したのも、ちょうど昨年の今ごろだった。新型コロナウイルスが猛威をふるい、より緊張感が高まっていた時期。気軽に外出できない、人と会えない。家にこもってなにもすることがない、そんなストレスは例外なく感じていたという。そうした中で、将来の夢のために新たに英会話を始め、リラックスタイムの趣味も見つけた。コロナに厳しい制限の下でも、生活をよりよくするための行動が自身を前向きな気持ちにさせることにつながっている。【岡崎悠利】

◆バングーナガンデ佳史扶(かしーふ)2001年(平13)9月24日、東京都足立区出身。ポジションは主に左SB。父がガーナ、母が日本の出身。ジュニアユース年代から東京の下部組織に所属。20年にトップ昇格を果たし、9月の鳥栖戦でJ1デビュー。U-17日本代表から、今年のU-20日本代表まで各世代別代表に招集。好きな海外の選手はDFマルセロ。176センチ、74キロ。