ヴィッセル神戸がFW大迫勇也(31)の2発などで4-3と逆転勝ちを収め、ACL本戦出場を決めた。プレーオフでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)とホームで対戦。けがから復帰の日本代表FWが、後半だけで今季公式戦初得点を含む2発を記録。延長戦の末、クラブ最大の目標となるACL優勝へ1歩前進した。神戸はJ組に入り、上海海港(中国)傑志(香港)チェンライ・ユナイテッド(タイ)と対戦する。

神戸死闘制しACL本戦出場決定!イニエスタ先制、大迫半端ない2発、リンコン延長決勝弾/詳細>>

神戸は死闘の末にACL本大会出場を決めた。殊勲は大迫だった。直近2試合はベンチ外。この日先発したエースは、後半に技ありの2発を右足で決めた。自身は勝因に「熱さ」を挙げて「絶対必要だし、経験のある選手が引っ張っていく上で絶対必要と思う。上の世代が何をするかが大事」と喜んだ。MFイニエスタも1得点。今季J1は開幕6戦未勝利中だが、公式戦初白星となった。

◆神戸のACL 19年度天皇杯優勝で得た出場権で20年大会に初参戦。同年11~12月にカタールで集中開催され、1次リーグは2勝2敗で首位通過。決勝トーナメント1回戦は上海上達を2-0、準々決勝で水原に1-1の延長戦の末にPK勝ち。準決勝で蔚山に延長戦で1-2で敗れた。イニエスタは水原戦で右大腿(だいたい)直筋近位部腱(けん)断裂、全治4カ月の重傷を負った。

◆今季のACL 1次リーグは4月15日~5月1日に、F組(浦和)とJ組(神戸)はタイ、H組(横浜)はベトナム、I組(川崎F)はマレーシアで集中開催される。POを勝ち抜いたJ組の神戸は、上海海港(中国)傑志(香港)チェンライ・ユナイテッド(タイ)と戦う。