鈴鹿ポイントゲッターズがリーグ最下位の神楽しまねと引き分けた。前節終了間際のゴールで大阪に敗れた鈴鹿は、巻き返しを狙って前半から積極的に攻めたが、相手GKの好守もあって得点を奪えず。ホームで痛い引き分けとなった。

チャンスは作るものの決定力を欠き、2試合連続ノーゴール。三浦泰年監督は「粘り強い守備はできているが、攻撃の形が作れていない」と悔しそうに話した。5月15日のホンダFC戦で右太ももを痛めたFWカズ(三浦知良、55)は、公式戦8試合連続でベンチ外だった。

チーム目標のJ3昇格に向けて戦いを続けているが、条件となる「百年構想クラブ」資格は停止されたまま。継続審議されていた資格の有無が、28日のJリーグ理事会で正式に決まる。

ガバナンス強化などJクラブとの話し合いは続いており、幹部人事の刷新による新体制移行の準備も進むが、資格停止が解除されるか否かは理事会次第。三浦監督は「今の段階では何も言えないが、多くの人が全力を尽くしてくれている」と慎重に話した。

理事会で資格停止処分が解除されれば、これまで通りにJ3への戦いが続けられる。現在16チーム中10位と順位的にはいまひとつだが、大混戦で首位との勝ち点差はわずか6。Jリーグ入りは、射程圏にあるといえる。

資格停止が解除されないと、そのまま失格となる可能性もある。再申請はできるが、選手の精神面への影響は否めない。「選手たちとはコミュニケーションをとって、やっている。選手には感謝している」と三浦監督は話していた。

【関連記事】サッカーニュース一覧>>