藤枝MYFC・GK上田智輝(26)が「攻守」で勝利に導く。ホーム開幕となる25日のV・ファーレン長崎戦(藤枝サ、午後2時)に備え、21日は午前練習で調整に励んだ。18日のいわきFCとの今季開幕戦(3○2)で先発出場した守護神は自身の役目を全うした。前半37分には正確なフィードからチーム2点目を演出。後半は2失点するも、「それ以上は絶対に失点できなかった」と、終盤の連続セーブでリードを守り切った。

須藤大輔監督(45)がGKに求めるプレーは足元の技術。最終ラインから攻撃を組み立てる場面も多い。ミスが失点に直結するリスクが伴うが、チームの超攻撃的サッカーを体現するために欠かせないプレーだ。上田は「最初は驚いたけれど、ビルドアップは得意。やりがいを感じている」。J2大宮から加入した今季は始動から自身の長所を出してアピール。正GKの座を勝ち取った。

昨年の3月には右ひざ膝蓋腱(しつがいけん)断裂の大けがを負い、約8カ月の長期離脱。いわきとの開幕戦は約11カ月ぶりの公式戦出場だった。「復帰戦を勝てたことは素直にうれしかった」。再起を誓って加入した新天地で完全復活を証明した。次戦はホームに長崎を迎える。上田は「本当のJ2開幕は今週から。完封すれば自信になると思う」。J2トップレベルの強力な攻撃陣をシャットアウトし、開幕連勝をたぐり寄せる。【神谷亮磨】

■ピッチ外でも精力的にクラブPR

藤枝の選手らはピッチ外でも精力的にクラブをPRしている。21日の練習後、ホームタウンになっている藤枝駅と焼津駅、西焼津駅の3カ所でホーム開幕戦を告知するビラ配りを行った。J3時代から恒例となっているイベントをJ2となった今季も継続。シーズン中では異例の主力選手も参加して市民らに来場を呼びかけた。

選手はユニホーム姿で直接手渡し、用意した計1000枚のビラを配り終えた。いわき戦で1得点を挙げたMF横山暁之(25)はサポーターからの写真撮影にも気さくに応じ、長崎戦での勝利を約束した。開幕戦で2アシストしたMF久保藤次郎(23)は「近い距離で応援の言葉をかけてもらうことは僕たちのモチベーションにもつながる。次も自分たちの超攻撃的サッカーを見せて、勝つ姿を見せたい」と開幕連勝を誓った。