女子プロサッカーWEリーグのマイナビ仙台は25日、なでしこジャパン(女子日本代表)のFW宮沢ひなた(23)が「海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のため」チームを離脱すると発表した。
20日に閉幕した23年女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会で5ゴールを挙げ、11年ドイツ大会の澤穂希以来となる日本人得点王に輝いていた。
昨季途中までマイナビ仙台を率い、今季から日テレ・東京ヴェルディベレーザの指揮官に復帰した松田岳夫監督(61)が“教え子”宮沢ひなたと澤穂希の共通点について言及した。
くしくも松田監督は前回ベレーザを率いていた2000年代中盤、そして15年のINAC神戸で澤も指導。当時を思い出しながら2人を比較した。
松田監督は「澤も、チームで僕が指導していた時はゴール前でパスを狙ったりとか、最後のゴールへの執念とか意識っていうのは実は低かったんです。でもW杯でああやって最後に大事なところで決めたり、そういうところは昔からあって。ただゴールへの意識は低かった。そういう選手が(W杯で)5点取って、というのは当時も驚いたこと」と11年の澤について回想。
続けて今回の宮沢の活躍についても触れ「宮沢ひなたも僕が仙台で見てるときはゴールへの意識は低かった。非常に高い技術、スピードを持っているのに、最後のところでパスを狙ったり、シュートを打てばいいところで打たなかったりとか。昨年は特にリーグ戦を戦って1点か2点しか取ってないと思う(実際は1得点)。その選手がW杯でゴールを取った。それが本当に驚きで」という。
松田監督は2人がW杯という大舞台で活躍できた理由として「2人とも共通して言えるのはゴールを目指す、相手をはがす、そのための技術、才能はもともとあったと思う。ただそれを表に出さない。それがああいう大会で勝負に徹するというか、勝たなきゃいけないという中で眠っていたものが出てきた。そんなような共通点があるのかなと思います」と分析した。
宮沢についてはW杯からの帰国時にイングランド女子スーパーリーグのリバプール、ドイツのフランクフルトなどが移籍先候補として挙がっていた。舞台が大きくなればなるほど力を発揮するタイプの宮沢の海の向こうでの活躍が期待される。



