J2清水エスパルスがJ1復帰へのチャンスを自らつかむ。25日のJ1昇格プレーオフ準決勝はホームに5位モンテディオ山形を迎える。24日は静岡市内で最終調整。練習後のオンライン取材に応じた秋葉忠宏監督(48)は強気だった。「必ず勝って次のステージに進みたい」。引き分けで決勝進出が決まる一戦での勝利を誓った。

同じ轍(てつ)は踏まない。水戸とのリーグ最終戦は痛恨のドロー。勝てばJ1自動昇格だった重圧に押しつぶされ、積極性を欠いた。前半はシュート0本。“失態”を教訓として生かす。指揮官は「トライしなければ勝利の女神もほほ笑んでくれない」。鍵を握るのは前半の試合運び。大声援を受けて戦えるホームの利も生かし、試合開始から全開で仕掛けるつもりだ。

山形戦に向けた2週間でも自信を持ってプレーする意識を呼び戻した。指揮官発案で座禅会も実施。相手の特徴も分析した上で、攻撃的に試合を進めるメニューを反復してきた。FWチアゴ・サンタナ(30)も「準備はできている」と強調。エースの表情にも力強さが戻ってきた。

今季は開幕から7戦勝ちなしで監督が交代。どん底から再出発し、苦しい状況を何度もはね返しながらはい上がってきた。自動昇格を目前で逃した悔しさはある。ただ、その悔しさも力に変えてピッチに立つ。サンタナは「今季やってきたことの全てを出すだけ」と語気を強めた。やるか、やられるかの一戦ではなく、やり切って次のステージに進む。再起を目指し、まずは目の前の90分間で死力を尽くす。【神谷亮磨】