最強クラブを決める新規のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)が開幕し、前回23-24年大会準優勝の横浜が、初戦で光州(韓国)に3-7と惨敗した。7失点はACL史上で日本勢の最多失点。先発起用されたGK寺門陸(21)が開始1分30秒で先制点を奪われるなど守備の甘さを突かれた。FWエウベル(32)の2得点、FW西村拓真(27)の豪快なゴールも焼け石に水だった。アジア王者へ弾みをつけたい一戦が、逆にまさかの大敗スタートとなった。
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懸念された守護神不在が響いた。ポープが前回決勝の退場で出場停止、飯倉も負傷で不在となる中、21歳の寺門に先発の座が巡ってきた。前日会見でハッチンソン監督は「素晴らしいGKだ。練習を見ていても十分できる」と太鼓判を押したが、J1出場はゼロ。経験の浅さは否めなかった。
開始1分30秒、アルバニア代表MFアサニがペナルティーエリア外から放ったシュートは手前でワンバウンド。うまく対応できず、手に触りながらも後ろにそらす形で失点。荒れたピッチもあったが確実に止めたい場面だった。この1本が試合の流れを方向付けた。
序盤の入りで浮足立ち、DFラインとの連係もチグハグだった。この日3得点したアサニの勢いを止められずに失点を重ねる。エウベルの2得点で追いすがったが不安定な守備網は穴だらけ。守備固めで入ったDFエドゥアルドが決定機阻止で一発退場と、まさに泣きっ面に蜂。さらにカウンター攻撃の餌食となり、終わってみれば7失点。過去5失点までだった日本勢の最多失点記録を更新した。
エウベルが「まったく意味のない2ゴールだった」と失意の表情。ハッチンソン監督も「選手に対して申し訳ない。メンバーも戦術も自分が決めた。結果は全て自分の責任。戦いをやめることはない」と言うのが精いっぱい。アジア王者への再出発となる一戦で、完全に出ばなをくじかれた。



