国際ユースサッカーin新潟が11~15日に行われ、U-17新潟選抜が2勝1敗の勝ち点6で9大会ぶり3度目の優勝に輝いた。藤田敬三監督(49、新潟西教諭)のもと、即席チームながら個人技とショートパスを融合させた魅力的なアタッキングフットボールを展開し、同世代の各国代表と堂々と渡り合った。
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地元開催の国際大会で、U-17新潟選抜が9大会ぶり3度目の栄光に輝いた。チームを率いた藤田監督は、「みんなで成長しようと臨んだ大会。2勝した経験はもちろん、負けた悔しさ、やられた経験の方が視野が広がっていく。相手が(選手の新たな力を)引き出してくれた。こういう場だからこそ、つかめたものはあったと思います」と、結果よりも選手たちの成長を1番に喜んだ。
藤田監督は個を生かして打開する場面と、ユニットをつくって相手の守備網を緩めるスタイルを短い準備期間で見事に浸透させた。選手たちは何年も同じチームでプレーしているかのように共鳴。特長を認め合い、躍動した。「いくつかの理屈は共有しながらもシステマティックになりすぎないように。やりたいことを表現するだけでなく、全員が献身的にプレーしながら力を発揮してくれた」。
大会は5日間で3試合を戦う過密日程だった。さらに平日も挟んでいたため、11日のU-17オーストラリア代表戦の翌日、高体連の選手たちは各校で授業を受け、スタッフ陣も教壇に立った。コンディション調整やミーティングは他チームより限りがあったが、それを言い訳にせずに一丸となって同世代の代表選手に真っ向勝負した。
優勝という最高の形でチームは解散。ここからは自チームに戻り、共闘した仲間からライバルに戻る。「普段、知らない子たちと関わりながらプレーしたことはものすごい経験。ここでチャレンジしたことをステップアップ、飛躍につなげてほしいですね」。真剣勝負の場で得た新たな視点、人間力が、今後のサッカー人生に生きていくことは間違いない。【小林忠】
◆藤田敬三(ふじた・けいぞう)1976年(昭51)9月1日生まれ、新潟市出身。新潟西から95年にアルビレオ新潟(現アルビレックス新潟)に入団し、98年まで攻撃的なポジションでプレー。退団後は国際武道大に入学し、03年から公立高の教員へ。国際ユースサッカーin新潟での指揮は今年で4度目。国体少年男子チームは3度率い、14年の長崎国体で全国初4強に導いた。
▽U-17オーストラリア戦(11日) 前半にMF秋山陽登(帝京長岡2年)、FW小林椋人(新潟U-18・2年)、MF稲場健人(新潟U-18・3年)が連続得点。後半にPKで1点を返されたが、3-1で開幕白星スタートを切った。
▽U-17日本代表戦(13日) 序盤からハイプレスを仕掛け、前半に稲場の2戦連発で先制。中盤の底ではMF田中珀馬(帝京長岡2年)が次々とボールを奪い、前半の被シュート数はゼロだった。後半に途中出場のFW山﨑瑠偉(新潟U-18・2年)が加点。終了間際にミスから失点も、2-1で2連勝を飾った。
▽U-17ウェールズ代表戦(15日) システムを4-4-2から4-1-4-1に変更。1アンカー脇のスペースを使われることを承知の上で攻撃的なサッカーで押し切り、前半に小林が先制点。同45分に追いつかれ、後半追加タイム1分に勝ち越され1-2で初黒星も、得失点差でウェールズ代表を「1」上回り、9大会ぶりの優勝に輝いた。



