ヴィッセル神戸のFW大迫勇也(35)が、エースの仕事でチームを8強に導いた。

4日のアウェー戦でFCソウル(韓国)に1-0と勝ちながらも、前半20分に失点して2戦合計1-1とされる苦しい展開。この嫌な流れを払拭したのが、10番だった。

このままでは延長戦突入となる後半33分、右サイドからMF武藤嘉紀がクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ大迫がスライディングしながら右足でゴール左に流し込んだ。「後ろから入れば、ボールの軌道さえ読めれば勝てると思っていた。いいタイミングで入れたし、いいコースに流し込めた」。大仕事をやってのけた神戸のエースは「韓国のチームは結構そこがウイークなところが多い」と豊かな国際経験も生かして決めたゴールを振り返った。

今季の開幕戦となった2月6日の明治安田J1百年構想リーグ京都サンガF.C.戦では前半だけで交代。この日「たぶん試合前から内転筋を肉離れしていた」という状態でのプレーだったことを明かしたが、そんな中でも武藤の今季初ゴールをアシストしていた男は、復帰2戦目のこの試合でも期待通り結果を出した。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選出された大迫は、前回かなわなかった16強の壁突破に「自分たちに課せられた課題だったと思っていたので、ここに照準を合わせてトレーニングを積んできたつもり」と力強く話し、残り3戦でのアジア制覇に向けて「ここはまだ通過点。ACLEはヒリヒリした戦いで楽しかったし、もっともっとこういうヒリヒリ感を味わいたい」と力を込めた。