舞台を大学に移しても強かった。洛南高(京都)時代に高校総体男子100メートル2連覇を達成した東洋大1年の宮本大輔(19)が優勝した。

 追い風3・2メートルの参考記録ながら10秒11。序盤は先行を許すも、中盤から徐々にトップスピードに入り、トップに立つ。約4時間前の準決勝2組では敗れた東海大4年の岩崎に0秒05差で逃げ切った。宮本は「前半思った通りにいかなかったが、落ち着いて最後は1位でゴールできてよかった。失敗を引きずらないで走ることができた」と喜んだ。高校、大学の先輩である桐生祥秀(22=日本生命)に続き、1年生での関東王者となった。たしかな自信を得た様子だった。

 今後は桐生もできなかった4連覇も目指す。「1年で勝てた。2、3、4年目も勝って、王者として(大会に)帰って来られるように」と言う。自己記録は10秒23だ。まずは公認記録となる追い風2・0メートル以内の条件下で10秒1台を出すことが目標となる。