あしゅに会いたい! 第95回東京箱根間往復大学駅伝(来年1月2、3日)で5連覇&3冠を狙う青学大が13日、都内の同大で記者会見を行った。前回大会の2区区間賞で主将を務める森田歩希(4年)が異例のおねだり。優勝のご褒美として、乃木坂46齋藤飛鳥(20)への対面を希望した。それを聞いた原晋監督(51)は報道陣へ協力を呼び掛けた。

優勝ならば史上3校目の5連覇&史上初の2度目の3冠だ。快挙を成し遂げた時、欲しいものを問われたキャプテンは「そうですね」と間を置き、少し照れ笑いしながら直球で答えた。

森田 乃木坂の齋藤飛鳥さんが好き。監督にこびも売り、しっかり会わせていただけるように。

これには多くのレギュラー番組を持つなど芸能界へも顔が広い指揮官も苦笑い。ただ過去2年連続で卒業する4年生にハワイ旅行をプレゼントしている太っ腹だ。集まった報道陣に「私だけの力ではできません。ぜひ対談企画をぜひお願いします」と呼び掛けた。

過去最大のニンジンがぶら下がった? 森田は「4年生としてチームが優勝できる走りをしたい」と抱負を述べた。卒業後はGMOアスリーツで競技を続け「ハーフマラソンの日本記録更新」「オリンピック出場」を目標に掲げるが、その前に大願を成就させたい。ちなみに青学大の寮は約20部屋あるが、うち8部屋には乃木坂46メンバーのポスターが飾ってあるという。エントリーメンバーに名を連ねる神林勇太(2年)のいとこも同グループの佐藤楓(20)だ。原監督は「いとこは右肩上がりも、彼は停滞気味。陸上の世界で、いとこに負けないよう頑張って欲しい」と奮起を促した。

和やかなムードの会見はチームが万全である裏返しでもある。4年生が入学した当初、原監督は「4年後は大丈夫かな」と不安だったというが、独自の青学メソッドで成長した選手は「史上最強軍団」とも称される世代までに。過去のチームと比べても平均タイムなど数字は上を行く。乃木坂のように時代を席巻していく。【上田悠太】

◆森田歩希(もりた・ほまれ)1996年(平8)6月29日、茨城・守谷市生まれ。御所ケ丘中-竜ケ崎一高を卒業後、青学大・社会情報学部へ。今季は出雲3区、全日本7区で、ともに日本人トップの区間2位。ハーフマラソン自己記録は1時間3分1秒。父は元国学院大監督の桂さん。169センチ、53キロ。