3月1日の東京マラソンの会見が28日、都内で行われ、同マラソンを運営する財団の伊藤静夫理事長は、新型コロナウイルスの感染拡大により、一般ランナー抜きの開催となったことを受け、「残念な結果になってしまい、申し訳なく思っております」と話した。

会見冒頭のあいさつ。新型コロナウイルスの感染拡大で、規模縮小となったことに触れた。東京マラソンは07年の第1回大会から3万人以上のランナー、1万人以上のボランティアが参加していた。国内最大級の市民マラソンでもある大会のスローガンは『東京がひとつになる』。それと同時に「安心、安全」も大切な軸として大会を運営をしてきた。

同財団は1月末に対策チームを立ち上げ、新型コロナウイルスの予防策を議論していたが、日本国内の広がり続ける感染拡大を受け、苦渋の決断を下した。伊藤理事長は「ランナーの皆さんにはそれぞれの思いがあったと思います。レースに向けて一生懸命トレーニングに励まれた皆様には、誠に残念な結果になってしまい、申し訳なく思っております」と口にした。今回、出走権を持ちながら、参加できなかったランナーは、来年の大会で参加料を払えば、出場が確約される。