女子スプリントで、佐藤水菜(23=日本競輪選手会)が、前年覇者の梅川風子を下して大会初優勝を飾った。競技を始めてわずか2年、経験の少ない種目で日本一まで上り詰めた。女子オムニアムは、20年の世界女王・梶原悠未(25=TEAM Yumi)が、2年ぶりの出場で5度目の日本一に輝いた。

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サトミナが、スプリントで初の日本一に輝いた。予選200メートルでは自己ベストの10秒743をマーク。日本記録までわずか0秒03差にまで迫るタイムをマーク。その勢いで決勝に向かうと、昨年の覇者梅川を下した。佐藤は「技術はまだまだ。ただ自己ベストを更新できて成長しているかなと思った。うれしいけど、すごく責任感も生まれたので、このジャージーに恥じないように」と、日本王者のユニホームに手をやった。

「スプリントはまだまだ下手。1つ1つが勉強になる」。競技を始めてまだ2年。ケイリンでは昨年の世界選手権銀メダルや、今年のアジア選手権優勝と結果を出してきたが、1対1のスプリントには脚力以上に駆け引きや技術、そして経験不足は否めない。それでも、予選タイムは1カ月前のジャパントラックカップより0秒03更新。脚力の成長で日本一までのし上がった。

28日には、大本命のケイリンに出場する。「あと2日あるので、どれも1位を目指せるように」。自転車女子短距離を背負う、若きエース。その伸びしろはは無限大。短距離の全冠制覇も、決して夢物語ではなさそうだ。【山本幸史】

○…女子オムニアムは、東京五輪銀メダルの梶原が、貫禄を見せた。昨年は海外遠征で不在。この日は脚力だけでなく、展開をリードする頭脳戦での優勝に「私の強みは戦術。ポイントを計算してレースをコントロールできた」と胸を張った。10月の世界選手権に向け「金メダルを取りに行く」と、2度目の世界制覇を宣言した。

<第2日成績>

▽男子スプリント (1)寺崎浩平(日本競輪選手会)(2)山崎賢人(同)(3)中野慎詞(同)

▽男子スクラッチ (1)河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)(2)窪木一茂(日本競輪選手会)(3)今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)

▽男子マディソン (1)チームブリヂストンサイクリングA(窪木一茂・今村駿介)(2)チームブリヂストンサイクリングB(橋本英也・児島直樹)(3)チームHPCJC(谷内健太・松田祥位)

▽女子スプリント (1)佐藤水菜(日本競輪選手会)(2)梅川風子(同)(3)太田りゆ(同)

▽女子オムニアム (1)梶原悠未(TEAM Yumi)(2)古山稀絵(日体大大学院)(3)内野艶和(日本競輪選手会)

▽ジュニア男子スクラッチ (1)鈴木澪(2)小栗太二(3)小泉響貴