バスケットボール男子日本代表のフリオ・ラマス監督(54)が17日、2月のワールドカップ(W杯)アジア2次予選最終ラウンド準備のため成田空港に到着した。男子代表は現在W杯出場権獲得圏内のF組3位につけ、2月21日のイラン、24日のカタールとのアウェー2連戦を勝ち抜き今年8月に開幕するW杯出場権を自力で獲得できれば、21年ぶりの快挙となる。ラマス監督も「非常に重要な2試合。しっかりとした準備をして良い内容の試合をやって、2019年W杯の出場権を獲得することを望んでいます」と意気込んだ。

男子代表は、崖っぷちからここまで来た。17年11月から始まったW杯アジア1次予選でいきなり4連敗。米NBAグリズリーズとツーウエー契約を結んだ渡辺雄太(24)、米ゴンザガ大でプレーする八村塁(20)、日本国籍を取得したファジーカス・ニック(33=川崎)らの活躍によって6連勝として窮地を脱し、アジアトップのオーストラリアからも金星を挙げた。日本は男女ともに国際バスケットボール連盟(FIBA)から20年東京オリンピック(五輪)開催国枠をまだ保証されていない。3月のFIBA中央理事会で最終決定が下される見通しだが、2月に19年W杯自力出場を決めることはFIBAへの大きなアピールになる。