男子は清水桜が丘が、聖隷クリストファーを2-0で退け、初優勝を飾った。

エース山田大貴主将(2年)が、チーム最多25得点の活躍。自身3度目の県大会決勝で悲願の県頂点に立った。女子は島田商が、浜松市立に2-0のストレート勝ち。大会2連覇を果たした。スタメンでただ1人の2年生・遠藤彩萌(あやめ)主将が、チームをけん引した。今大会4強以上の男女各8校が、東海選抜大会(3月16日開幕、岐阜)に出場する。

エースが決めた。マッチポイントで、山田はレフトから高い打点でボールをたたき、聖隷クリストファーのコートに突き刺した。「最後は自分で気持ちよく決めようと、思い切り腕を振りました」。昨年の新人戦、春高予選と2度の準優勝。遠かった県頂点の座を3度目にして手に入れ、「『やっと優勝できた』という達成感と安心感が強いです」と笑顔で話した。

昨年11月、この日と同じ会場で行われた静清との県大会決勝に0-3で敗れた。「3セット目は何もできなかった。大勢の人の前で、恥ずかしさと悔しさでいっぱいでした」。新チームでは主将に就任。メンバーの前で「もう、あんな思いはしたくない」と話し、強い気持ちでチームを引っ張る決意を固めた。

それ以来、「自分で決める」と自らを追い込んでいた姿勢を変えた。「仲間を信頼するようにして楽になった。自分が落ち着いてやれば、みんなも落ち着く。仲間が安心できるような主将を目指します」。

ずっと勝てなかったコートでの初勝利で、夏の高校総体や冬の春高出場へ向け弾みをつけた。頼れる主将は「過信はダメですが、自信にはなった。全国出場を目指して頑張っていきたい」と気を引き締めた。【河合萌彦】