中地区首位の新潟アルビレックスBBは西地区4位の大阪エヴェッサを80-68で破って中地区首位をキープした。大阪戦の勝利は旧bjリーグ時代の14年1月19日(76-54)以来で、Bリーグでは初勝利。前半からCダバンテ・ガードナー(27)を中心にインサイドで得点を重ねながらじわじわと点差を広げた。新潟は今日24日、連勝をかけて大阪との2戦目に臨む。

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押し切った。第1Qでリードを奪った新潟が大阪の追撃をかわした。4-6の第1Q残り6分54秒、PFラモント・ハミルトン(34)の3点シュートで7-6と逆転すると、その後はリードを許さなかった。

ガードナーは前半だけで18得点で、この試合34得点。「大阪の外国人選手は強力だし、日本人選手は3点シュートが入り始めると手をつけられない」。試合前、警戒レベルを高めていたSF池田雄一(35)は前半に3点シュートを2本決めた。第3Q終了時には68-48と20点差をつけて安全圏に。相手が追い上げてきたところを突き放し、後半に点差を広げる。今季の勝ちパターンだ。

05年、旧bjリーグが発足したときから、しのぎを削るライバル。bj開幕時の全6チームの中で、現在B1に所属しているは新潟と大阪だけ。16年にBリーグになってからは大阪戦は4戦4敗と未勝利だった。庄司和広監督(44)は「毎年チームが変わるので」と過去の成績にこだわりはない。ただ、「歴史の中で、その流れを切ることは大事」だ言った。5年ぶりの大阪戦の勝利。中地区首位を走る今、チームの新しい歴史を刻むことは勢いにつながる。

レギュラーシーズンは残り12試合。CS進出、そして地区優勝へのカウントダウン開始時期が見えつつある。それでもチームに浮かれたところはいっさいない。「自分たちはまだ何も成し遂げていない。目の前の試合を勝っていくだけ」。決着がつくまで、PG五十嵐圭(38)が常に言葉にしているように1戦必勝を重ねるだけ。今日24日の2戦目をものにしてこのカードを連勝で終えることが、次ぎの目標になった。【斎藤慎一郎】