ラグビー・トップリーグの神戸製鋼を退団し、母国ニュージーランド(NZ)のブルーズに加入していた元NZ代表SOダン・カーター(38)が、新天地デビューのチャンスを失った。

14日、同国5チームで展開してきた「スーパーラグビー(SR)アオテアロア」最終節ブルーズ-クルセーダーズ戦(16日)の中止が発表された。約4万人の観衆を見込んでいたが、試合会場のイーデンパークがあるオークランドで11日、同国102日ぶりとなる新型コロナウイルス感染者4人を確認。政府はオークランドを12日から3日間のロックダウン(都市封鎖)としたが、感染が増加傾向となり、26日まで延長となっていた。

6月にブルーズへの加入が発表されたカーターは、故障の影響もあり、ここまで出場なし。最後のチャンスがすでに優勝を決めている古巣クルセーダーズ戦だったが、そのチャンスが消えてしまった。

この試合は引き分け扱いとなり、両チームが勝ち点2ずつを獲得。同じく最終節のハイランダーズ-ハリケーンズ戦(15日、ダニーディン)は、キックオフが午後7時5分(日本時間同4時5分)から同3時5分(同0時5分)に変更となった。北島ウェリントンを本拠とするハリケーンズが日帰りとなるためで、試合は無観客で行われる。