ノルディックスキー複合女子の中村安寿(21=東海大)と葛西優奈(17=東海大札幌高)が19日、秋元克広札幌市長(65)にW杯と世界選手権の結果を報告した。

同種目は20-21年シーズンにW杯と世界選手権で初めて開催された。中村は20年12月18日W杯オーストリア・ラムソー大会で3位、2月27日世界選手権(ドイツ・オーベルストドルフ)で4位に入り、葛西優は同14位、16位だった。

中村は「今年はノルディックコンバインドにとって飛躍の年だった。これからもっと活躍してみんなに楽しんでもらえるようになれば。個人としては世界選手権でメダルが取れず悔しい結果だった」と振り返った。

約3カ月間、海外に行きっぱなしの長期遠征を初めて経験した。パンやパスタなど、小麦粉がメインの主食に中村は苦戦。「体調管理が難しかった。お米に比べて腹持ちせず、すぐにエネルギーに変わってしまい体重が減ってしまった」。必要な体重から約1・5キロ減り、調整が大変だったという。

同種目は五輪の正式種目採用を目指しており、2人にとっても目標だ。「スポーツ選手として五輪はあこがれる。五輪でメダルを取るではなく、金メダルを取る」と中村。葛西優は「2030年札幌が候補の五輪で金メダルが最大の目標」と掲げていた。