ラグビー日本代表(世界ランキング6位)は20日、東京・味の素スタジアムで、ワールドカップ(W杯)優勝2回の南アフリカ(同4位)との準々決勝に臨む。

南アフリカでは日本戦を前に地元紙が連日、日本代表を警戒する論調の記事を載せている。強豪としての自負をのぞかせつつ、楽観論は鳴りをひそめている。

「南ア代表は冷静さを保て」。大手スター紙の見出しだ。記事は「南ア選手同士の掛け声が、プレー中にかき消される」との代表H・ヤンチースの懸念を紹介。用心する声の方が目立つ。

南アは前回W杯の日本戦で歴史的敗北を喫した。複数の地元紙は「(南ア代表は)4年前から変わった。だが、日本もボールを奪った後、攻撃を頻繁に仕掛けるなどチームが進化している」とWTBコルビの声を伝えた。20日は元日本代表の選手、監督で3年前に亡くなった平尾誠二氏の命日。タイムズ紙(電子版)は、日本代表が平尾氏を弔うためチーム一丸となり「南アを破りかねない」と報じている。