リオデジャネイロ五輪で19日のバスケットボール男子準決勝を観戦するため、競技場で席に着く権利があるように五輪選手の身分証を改変したことが発覚し、オーストラリアのラグビー7人制などの10選手が警察に連行されたと20日、同国オリンピック委員会(AOC)が明らかにした。

 AOCのキティー・チラー選手団長は21日の記者会見で「選手団側の過失で、選手に問題はなかった」と強調した。

 選手らはセルビア戦で自国選手を応援するために来場。自分の身分証で入場できるが指定席に座れないため、数字を書き加えて席に着く権利を装った。証人として連行された1人を含む10人は20日早朝に釈放された。

 チラー団長は選手に謝罪したこと、1人当たり1万レアル(約31万円)の罰金は選手団が負担することを明らかにした。問題の詳細について具体的な説明は避け「調査委員会を立ち上げ、責任の所在を調べている」と述べた。