日本パラリンピック委員会(JPC)22日、許可なく他の選手の弓具に触れる違反行為をしたアーチェリー男子の長谷川貴大(32=日本テレビ)の出場辞退届を受理し、同日付で今大会代表選手の資格取り消しを決定した。

日本身体障害者アーチェリー連盟によると、長谷川は7月下旬に無断で競技者の複数台の弓に触れる行為をした。他人の許可なく殺傷能力のある弓具に触れることは、全日本連盟の安全規定に抵触する。一歩間違えれば暴発やさらなる事故を引き起こしかねないとして固く禁じられている。長谷川本人も反省し、東京パラリンピック出場辞退を申し出ていた。

日本パラリンピック委員会の河合純一委員長は同日コメントを寄せた。

「日本代表選手団編成方針に反する問題が起きたことは、日頃からパラスポーツやパラアスリートをご支援してくださっている方々、応援してくださっている方々の期待に背くものであり、大変申し訳ない思いで一杯です」とし、「JPCとしても、加盟するすべての競技団体及び登録選手・役員等に対して改めて注意を喚起するとともに、高い道徳性と倫理観を持った行動に努めるよう重ねて指導して参る所存です」と述べた。