競技がスタートする25日に日本史上最年少メダリスト誕生の期待が膨らむ。今大会日本選手団最年少の競泳女子の山田美幸(14=WS新潟)が、100メートル背泳ぎ(運動機能障害S2)に出場する。

50メートル背泳ぎと2種目で今季世界ランキング2位。「今はわくわくしている。緊張よりも楽しく泳ぎたい」と重圧とは無縁だ。小児ぜんそくを改善するために5歳から水泳を始めた。生まれつき両腕がなく、左右の足の長さも違うが、昨年から背泳ぎに本格的に転向して急成長。「メダルを取りたいです。自分の記録を更新することが一番の目標」と初舞台を楽しみにしている。

◆山田美幸(やまだ・みゆき)2006年(平18)9月15日、新潟県阿賀野市生まれ。保育園の時に水泳を始める。15年に身体障がい者水泳の全国大会で優勝。17年のジャパンパラ大会では200メートル自由形を制し、19年の同大会では50メートル背泳ぎと100メートル自由形の2冠。現在は4種目で日本記録を保持している。阿賀野市立京ケ瀬中3年。