国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が、ゴールボール女子予選の日本対トルコ戦を観戦した。試合途中に日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長らと会場に来た。

タイムアウト中には観客席に座るバッハ氏に、大会関係者が相次いであいさつに訪れる場面があった。試合が終わると会場にいた若い男女から写真撮影を求められ、気さくに応じる様子も。ボランティアスタッフに見送られ、会場を後にした。

五輪終了後帰国していたバッハ氏はパラリンピックの開会式に出席するため、23日に再来日。式典に招待されたというのが理由というものの、コロナ禍での決断に批判が集まった。

政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会で「(バッハ氏は)なんでわざわざ来るのか。常識で判断できるはずだ」と批判していた。その行動が日本国内で注目と非難を呼んだIOC会長は、同日中にも帰国の途につく。