世界王者、国枝慎吾(37=ユニクロ)が、パラリンピック決勝の舞台に再び戻ってきた。準決勝では、16年リオデジャネイロ大会金メダルで、同5位のリード(英国)に6-3、6-2のストレート勝ち。銀メダル以上が確定し、前回大会で逃したシングルスのメダルが再び国枝に戻った。

滑り出しは、準々決勝と同じく、少し緊張感があった。0-2とリードを許したが、すぐに追いつき3オールからエンジンを全開、フォアの相手のバックサイドへの球が有効で、たびたびリオ金メダリストを追い込んだ。最後のマッチポイントを決めた瞬間、雄たけびを上げ、全身で喜びを表した。