150秒にかける青春〈20〉梅花女子大チアの理念…強く、美しく! 日本一奪回への道

梅花女子大学チアリーディング部RAIDERSは、強さと美しさを追求する。2023年はジャパンカップ・ディビジョン1大学部門で2位、11月の全日本学生選手権もディビジョン1女子で2位。いずれも帝京大学に優勝を譲った。2024年は華麗に“花”を咲かす年にする。復権への思いに迫った。(敬称略)

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【全日本学生選手権・ディビジョン1競技部門 上位成績】

〈1〉帝京大(281・5点)

〈2〉梅花女子大(247・0)

〈3〉日本体育大(236・0点)

〈4〉日本女子体育大(193・0)

〈5〉関西外大・短大(191・0点)

〈6〉愛知淑徳大〈7〉立教大〈8〉東京国際大〈9〉桜美林大〈10〉環太平洋大

総合優勝を飾った帝京大(左)、2位の梅花女子大(中央)、3位の日体大(撮影・河田真司)

総合優勝を飾った帝京大(左)、2位の梅花女子大(中央)、3位の日体大(撮影・河田真司)

優美さへのこだわり~チアの原点

大学構内にある広い体育館にRAIDERSの選手たちが集まっていた。

ストレッチをする彼女たちを見守りながら、1992年の創部から指導にあたっている名誉顧問の三浦恵子がこう話していた。

「エレガントで美しく、チャレンジしていくのが、うちのチームなんですよ」

それはチアリーディングの原点を思い出させてくれる言葉だった。

ただ強いだけではない。

優美さにはこだわりがあった。

見る者の目を引きつける美しさを保ちながら、強さを追い求める。

それが長らく関西のチアリーディング界を引っ張ってきた梅花の精神でもあった。

美しさにこだわり、日本一奪回を目指している梅花女子大学チアリーディング部RAIDERS 

美しさにこだわり、日本一奪回を目指している梅花女子大学チアリーディング部RAIDERS 

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編集委員

益子浩一Koichi Mashiko

Ibaraki

茨城県日立市生まれ。京都産業大から2000年大阪本社に入社。
3年間の整理部(内勤)生活を経て2003年にプロ野球阪神タイガース担当。記者1年目で星野阪神の18年ぶりリーグ制覇の現場に居合わせた。
2004年からサッカーとラグビーを担当。サッカーの日本代表担当として本田圭佑、香川真司、大久保嘉人らを長く追いかけ、W杯は2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会、ラグビーW杯はカーワンジャパンの2011年ニュージーランド大会を現地で取材。2017年からゴルフ担当で渋野日向子、河本結と力(りき)の姉弟はアマチュアの頃から取材した。2019年末から報道部デスク。
大久保嘉人氏の自伝「情熱を貫く」(朝日新聞出版)を編集協力、著書に「伏見工業伝説」(文芸春秋)がある。