びわこボートが35年ぶりに大きく様変わりする。26日開幕のルーキーシリーズから接触事故の低減と旋回半径の確保を目的に、1Mの位置を3メートル対岸寄りにずらし、イラストのようにスタンド側から47メートルとすることを決めた。

びわこボート水面図
びわこボート水面図

担当者は「びわこは接触事故が多かったこともあり、選手の安全確保をしていきたいと考えている。選手からの要望もあって、年度の初めから話を煮詰めてきた。昨年度も選手が亡くなる痛ましい事故があったし、そういった事故なく、お客様に楽しんでいただきたい」と話す。

びわこといえば全国屈指のイン受難水面として知られる。今回の改革で1Mと標識やポール、2Mが一直線に並ぶ。インも旋回半径を確保しやすくなり、1コース成績がアップすると記者は考えた。だが、水面をよく知る地元の馬場貴也によると、必ずしもそうでもないようだ。「2Mから1Mが一直線に並ぶことで、各コースの選手が幅をしっかり取れるようになる。これでセンターがより攻撃がしやすくなる。インは対岸からの風や標高の高さの影響を受けやすいので、そこまで一気に有利にはならないと思う」。そうなるとセンターが強いびわこの特徴が強調され、さらに魅力あるレースが見られそうだ。