玉野競輪場がリニューアルして、初めてのビッグレースを迎えた。

ホテルを併設して、選手宿舎と旅打ちファンを寝泊まりさせる画期的な手法。瀬戸内海がすぐ近くにあって、風光明媚(めいび)なホテルに泊まることを楽しみにしている選手も多い。

私も全国を巡って感じたことだが、きれいな施設には若いファンが多い。今、施設を改善している競輪場が多いので、コロナ禍で増えたファン層をしっかりつかんでほしい。


ヤマコウは出身地の岡山に移籍した隅田洋介に注目
ヤマコウは出身地の岡山に移籍した隅田洋介に注目

隅田洋介に以前、リモートでスピードチャンネルの番組に出演してもらった。ホテルの部屋からつないだ彼の姿は、ベッドが背景なのにスーツ姿だった。たくさんの選手に出演してもらったが、スーツは隅田だけだった。ただただ真面目だった。今月、栃木から出身地の岡山に移籍した彼は、走りで中国地区の選手やファンの心をしっかりつかむことも大切だ。

西の選手は東の選手の情報が乏しい。逆もしかり。私が現役の時、篠原忍が移籍してきた(11年に群馬から愛知へ)。面白い選手とは知っていたが、よく分からない部分が多かった。彼は一生懸命解け込もうと話していたのだろうが、相手は私だけではない。中部の選手全員にそうしていたのだと思う。新天地では、レースとは関係ないところでも気を使う。

9R。隅田の番手戦はあまりイメージがわかないが、初日は桑原大志が大きな心で太田竜馬の番手を回らせてくれる。

太田が先行なら番手の役割を果たし、桑原のコースも作ること。太田のカマシやまくりには絶対離れないこと。番手を回る時は、この2つが中国地区の選手との信頼関係を築く。(日刊スポーツ評論家)