シリーズ3日目は藤波辰爾が場内イベントでプロレスをした。喉が枯れるほど応援して、40歳ほど若返った気がした。
その後、2予B・6Rで2着に入った荒井崇博が会見場に現れ、ドラゴンの話をすると「俺も見たい!」と鬼の顔が和らいだ。
そのレース、松本貴治のまくりに乗って差しにいくところを和田真久留に内に入られた。理想は入られない方がいいが「前の諸橋(愛)さんがヨコに動いてくるかもしれないので、避けられる想定で踏んだ」と振り返る。
荒井は抜群の素質があり、若い時は踏めば前に進んだ。しかし、素質に頼って、これまで通りのトレーニングで不振を打開しようとしても、思うようにいかず低迷が長引いた。それが「回転やスピードは年齢とともに落ちるので、その分、筋力を増やしてパワーアップした」ことで第2のピークを迎えている。
22年に9年ぶりのG1決勝(いわき平・日本選手権)に乗った夜、品川駅でばったり会った。「トップスピードが高すぎて優勝なんてむりむり!」と冗談めいて話したことがある。それから3年、G戦線で着実に実績を残している。
「この年になると先が見えるので頑張れる」と、いいこと言った感を出す荒井がかわいく見えた。準々決勝A・10Rをクリアして準決に向かう。(日刊スポーツ評論家)























