東京支部次世代エース候補の永井彪也(28=東京)が、枠なりの2コースから先まくりを決め、今年初、通算10度目の優勝を飾った。この優勝で9月ヤングダービー(徳山)の優先出場権を獲得した。戸田はデビュー初優勝以来、2度目のVとなった。

最後の大一番でエース機の力を最大限に引き出した。「全部のバランスが取れていた。調整は難しかったが、いい勉強ができた。SGにも生かせるかもしれない。満足度は100%」。さらに昨年大会の優勝戦でフライングを切る苦い経験がありながらゼロ台のトップスタート。その上で1枠・上田龍星の上を攻め切った。「フライングは頭をよぎりましたよ。1Mは体が勝手に動いた」。冷静に、そして判断力もさえ、完璧なレース内容だった。

次走はSGグラチャン(児島)、8月にはメモリアル(蒲郡)を控える。秋には関東のSGが続く。「ダービーは厳しいけど、多摩川のチャレンジカップには出たい。最近、師匠(中野次郎)が頑張り過ぎている(笑い)。浜野谷憲吾さんのリズムもいいですし、置いていかれないように、追い越せるように頑張りたい」。東京支部の次世代エースが、偉大な背中を追い、今後もハイレベルなSGレースで経験を積む。