元SMAPのメンバーで、21年1月24日にレース中の転倒事故で現在療養中のオートレーサー森且行(48=川口)が19日、TBSテレビ「新・情報7Daysニュースキャスター」にインタビュー出演。12月末から来年1月に復帰するプランを明らかにした。

森は21年1月の転倒事故により、計5度にわたる手術を受けた。5度目は1月21日、レース事故から約1年が経った。背骨に入ったプレートを取り外す、約4時間に及ぶ手術だった。オートレーサーは、前傾姿勢でバイクに乗らないといけない。そのためにも背中の手術は絶対に必要だった。

約250グラムもあるボルトを取り外し、4日で退院。その後は復帰に向けて、本格的なリハビリが始まった。「今までは(背骨にボルトがあって)しゃがめなかった。でも、今は体育座りができるようになった」。8日には埼玉・川口オートに出向き、選手専用のトレーニングジムでリハビリを行いつつ、上半身中心にトレーニングした。

「僕の第2のオートレース人生が始まります。それからどこまでいけるか」。現状では、12月末から来年1月あたりのレーサー復帰に向けて、プランを立てている。「(復帰したら)ぶっちぎって1着でゴールしたい」。最後は力強く語った。

◆事故レース経過 21年1月24日、福岡・飯塚オートで開催されたG1戦、開設記念レース最終日の11R特別選抜戦で、8車立ての7枠から出走した。スタートでやや出遅れて、8番手から前を目指した。1周2コーナーで1車抜いた後、前走者の前輪が前々走者の後輪に触れ、大きく外にはじかれたところに、森が避け切れず接触。森と前走者は、外周の外にあるフェンスまで飛ばされて激突、転倒した。ただちに救急搬送され、最初は骨盤骨折と診断された。その後、福岡県内の病院から、東京都内の病院へ転院。骨盤骨折、腰椎骨折の診断を受けて、何度も手術を受けた。レースの復帰には、1年程度の期間が見込まれると発表されていた。

◆森且行(もり・かつゆき)1974年(昭49)2月19日、東京都生まれ。88年にSMAP結成。91年9月、CDデビュー。96年5月にオートレーサーに転身することを理由にグループを脱退。97年7月にレーサーデビュー。川口所属25期生。97年に日刊三賞特別賞、14年に特別賞を受賞。20年11月、川口オートで行われた日本選手権で悲願のSG初制覇。G1は2度、G2は3度、G3は1度優勝。32度の通算優勝を誇る。1着は682度。趣味は旅行。177センチ、59キロ。血液型B。