日本代表は国際親善試合のカナダ戦(13日・デンカビッグスワンスタジアム)とチュニジア戦(17日・ノエビアスタジアム神戸)へ向け、海外組が順次帰国してチームに合流している。今回招集された日本代表メンバーは各国リーグの上位クラブの主力として緊張感のある戦いを続け、欧州主要1部リーグの首位チーム所属選手も5人いる。

昨年のW杯カタール大会以来の復帰となったMF南野拓実はフランス1部モナコで今季7試合3ゴール3アシストと好調。チームは強豪パリ・サンジェルマンなどを抑えて首位に立つ。ポルトガル1部ではMF守田英正が主力としてプレーするスポルティングが開幕から8戦無敗で首位。ベルギー1部でもDF町田浩樹のサンジロワーズが首位の座を守る。スコットランド1部ではFW古橋亨梧とMF旗手怜央のセルティックが定位置の首位(FW前田大然は不参加)。国内組もGK前川黛也がJ1首位の神戸で守護神を務める。

また、イングランド・プレミアリーグではDF冨安健洋のアーセナルが2位。勝ち点では首位トットナムと並んでいる。ドイツ・ブンデスリーガでは昨季16位だったDF伊藤洋輝のシュツットガルトが2位に大躍進。DF菅原由勢のAZアルクマールは開幕から7勝1分けの負けなしでオランダ1部2位につける。DF谷口彰悟のアルラヤンもカタール1部で首位に勝ち点1差。2位チームからも最終ラインの4人が今回の代表に入っている。

主将のMF遠藤航はプレミアリーグの名門リバプールで出場時間が限られているが、チームは4位。スペイン1部リーグでは絶好調のMF久保建英のレアル・ソシエダードが6位につける。フランス1部ではMF伊東純也とFW中村敬斗のアタッカー2人がそろうスタッド・ランスが5位。日本の両翼がともに好調を維持し、チームは来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を狙える位置にいる。

選手層が厚みを増す日本の中盤で、MF鎌田大地とMF堂安律が今回の代表メンバーから外れた。鎌田のラツィオはセリエAで昨季2位から今季は13位に低迷し、ブンデスリーガで昨季5位だった堂安のフライブルクも9位と調子が上がらない。森保監督はこの2人について「メディカル間、チーム同士で確認を取った上、コンディション不良ということで招集を見送った」と説明した。

今回の代表に選ばれた選手は欧州主要リーグの上位クラブで活躍して自信を深め、日本代表の定位置争いも一段と激化。久保は6月に「(確保が)簡単なポジションは1つもない。次のシーズンの出来で序列に変化を来す可能性もある」と話していた。その競争意識が日本代表をさらなる高みに導く。

<日本代表メンバーの所属クラブのリーグ順位>※9日現在。○=追加招集、×=不参加

▽GK

前川黛也(神戸)J1=首位

大迫敬介(広島)J1=5位

鈴木彩艶(シントトロイデン)ベルギー1部=9位

▽DF

谷口彰悟(アルラヤン)カタール1部=2位

板倉滉(ボルシアMG)ドイツ1部=12位

中山雄太(ハダースフィールド)イングランド2部=19位

町田浩樹(サンジロワーズ)ベルギー1部=首位

毎熊晟矢(C大阪)J1=7位

冨安健洋(アーセナル)プレミアリーグ=2位

伊藤洋輝(シュツットガルト)ドイツ1部=2位

橋岡大樹(シントトロイデン)ベルギー1部=9位

菅原由勢(AZアルクマール)オランダ1部=2位

▽MF/FW

遠藤航(リバプール)プレミアリーグ=4位

伊東純也(スタッド・ランス)フランス1部=5位

浅野拓磨(ボーフム)ドイツ1部=16位

南野拓実(モナコ)フランス1部=首位

古橋亨梧(セルティック)スコットランド1部=首位

守田英正(スポルティング)ポルトガル1部=首位

○川辺駿(スタンダール)ベルギー1部=8位

×三笘薫(ブライトン)プレミアリーグ=6位

×前田大然(セルティック)スコットランド1部=首位

旗手怜央(セルティック)スコットランド1部=首位

伊藤敦樹(浦和)J1=3位

上田綺世(フェイエノールト)オランダ1部=4位

田中碧(デュッセルドルフ)ドイツ2部=6位

○奥抜侃志(ニュルンベルク)ドイツ2部=13位

中村敬斗(スタッド・ランス)フランス1部=5位

久保建英(Rソシエダード)スペイン1部=6位

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)