日本サッカー協会は26日、都内で理事会を開催し、次期日本代表監督に森保一氏(49)が就任することを満場一致で決めた。

 午後2時からの理事会では、直前の臨時技術委員会で候補として推挙された森保氏の就任を承認。20年東京オリンピック(五輪)の男子日本代表監督と、A代表監督を兼任する。

 A代表と五輪代表の監督兼任は、00年シドニー五輪と02年W杯日韓大会で結果を残したトルシエ氏以来となる。

 日本がW杯に初出場した98年フランス大会以降、暫定的な指揮を除くと、日本人の代表監督は西野朗氏と岡田武史氏の2人だけ。いずれも緊急的な途中登板で、W杯後の新チーム立ち上げ時に、日本人が就くのは初めて。

 広島を率いJリーグ3度優勝など、国内屈指の実績を誇る名将が、新生日本代表を率いる。「森保ジャパン」が誕生した。

 午後6時35分から、都内で就任記者会見が行われる。

 ◆森保一(もりやす・はじめ)1968年(昭43)8月23日、長崎市生まれ。長崎日大高から87年に広島の前身マツダ入り。守備的MFとして京都、広島でもプレーし、03年に仙台で引退した。J1通算293試合15得点、日本代表でも国際Aマッチ通算35試合1得点。04年に指導者に転身。07年U-20W杯日本代表コーチや広島、新潟のコーチをへて12年に広島監督に就任。12、13年の連覇と15年の計3度リーグ優勝。17年7月に退任し、同10月に東京五輪代表監督に就任。ハリルホジッチ監督の解任に伴い、西野監督のもと4月にA代表コーチにも就任しW杯ロシア大会も経験した。家族は夫人と3男。愛称「ポイチ」。174センチ。