日本サッカー協会は8月31日、22年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選に臨む日本代表に選ばれた24選手のうち、DF冨安健洋(22=ボローニャ)とMF守田英正(26=サンタクララ)の2選手が、9月2日の第1戦オマーン戦(パナスタ)を欠場すると発表した。

2人は前夜に日本に帰国し、この日の大阪合宿から途中合流の予定だったが、欧州にとどまった。同7日の第2戦中国戦(ドーハ)から途中合流する予定。

取材に対応した日本協会反町康治技術委員長(57)によると、冨安はボローニャからの移籍が大詰めで、現地でメディカルチェックが必要だったため、協会との話し合いで欧州残留の結論を出した。

守田は所属先サンタクララで、日本時間8月30日午前4時半開始のホームの試合に出場したことで、30日中に日本に帰国するという期限に間に合わなくなったという。以前からサンタクララから移籍の可能性もあり、移籍が決定していれば、ポルトガルで30日の試合に出場せずに帰国できたという。

日本政府のルールでは、帰国した日を「0日」と計算し、翌日から3日目の朝に新型コロナウイルスの診断で陰性であれば試合に出場できる。オマーン戦に出場するには、海外組は8月30日中に帰国している必要があった。DF吉田麻也(33=サンプドリア)ら他5選手は、30日夜のうちに帰国していた。

オマーン戦に関しては2人の代役は招集しない。反町技術委員長は「今後の冨安にとっては大きい話なので、この1試合はやむを得ない。守田は移動の問題で物理的に難しくなった」と説明した。