森保ジャパンが中国を無失点で抑えた。不動のCBコンビであるDF吉田麻也(33=サンプドリア)と冨安健洋(23=アーセナル)を負傷で欠く厳しい状況だったが、この日CBに入ったDF谷口彰悟(30=川崎F)、板倉滉(25=シャルケ)が息の合った最終ラインのコントロールを見せて完封した。

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2月1日のサウジアラビアとの天王山で、真価が問われる。

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DF谷口彰悟(30=川崎F)とDF板倉滉(25=シャルケ)の川崎F出身のセンターバックコンビが、無失点で大役を全うした。不動のDF吉田と冨安が不在の中、引き分けも許されない状況下で、ともに最終予選初出場。プレッシャーがかかる中での出場だったが、後半24分まで中国にシュートを許さず、ピンチらしいピンチは皆無で打たれたシュートはわずか2本。特長の攻撃の組み立ても発揮し、谷口は「無失点で終えることが出来てほっとしている」と振り返った。

川崎Fでは3年間、ともに戦った。当時は公式戦で板倉がボランチに入ることが多く、センターバックで組むことはあまりなかった。それでも板倉が「(谷口)彰悟さんのことはプレーも性格もいろんなことを知っている」と話すなど、2日の短い準備期間の中で、互いの特長を知り尽くしていたことも奏功した。

この日、25歳の誕生日を迎えた板倉はシャルケで17試合2得点と飛躍し、谷口はJ最少失点の王者で守備をけん引。森保監督も「板倉は欧州で、谷口は日本で勝ち続けなければいけないチームの中で、非常に厳しい中でやっている。その経験が生きた。川崎出身で息は合っていると思いました」と合格点を与えた。吉田、冨安の座を不動のセンターバックに谷口と板倉が割って入る競争が生まれようとしている。【岩田千代巳】