元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が亡くなった。1日、オシム氏がかつて監督を務めたオーストリアのクラブ、シュトルム・グラーツも公式サイトで発表した。80歳だった。

   ◇   ◇   ◇  

オシム氏は06~07年に日本代表監督として国際Aマッチ通算20試合で指揮し、12勝5分け3敗だった(PK戦の1勝2敗は引き分け扱い)。

06年8月9日の国際親善試合トリニダード・トバゴ戦(国立)で初采配。MF鈴木啓太、DF田中マルクス闘莉王ら戦後最多となる9人が代表デビューを果たした。

通算20試合で計44人が出場。そのうちオシムジャパンで国際Aマッチ初出場の選手は半数以上の24人を数えた。

最多出場はMF鈴木啓太で、唯一20試合全てに先発出場。次いでGK川口能活が19試合、DF駒野友一が18試合、MF阿部勇樹とMF遠藤保仁が17試合、MF中村憲剛が16試合で続いた。

最多得点はFW高原直泰で6得点。2位がFW巻誠一郎とMF中村俊輔で4得点。FW我那覇和樹が3得点を挙げた。

その出場選手一覧は以下の通り。☆はオシムジャパンで代表初出場の選手。

 

<オシムジャパンの出場記録>

▼GK

川口 能活 19試合0得点

楢崎 正剛 1試合0得点

▼DF

駒野 友一 18試合0得点

加地  亮 15試合1得点

中沢 佑二 13試合2得点

田中マルクス闘莉王☆9試合2得点

坪井 慶介 5試合0得点

水本 裕貴☆2試合0得点

中田 浩二 1試合0得点

栗原 勇蔵☆1試合0得点

田中 隼磨☆1試合0得点

▼MF

鈴木 啓太☆20試合0得点

阿部 勇樹 17試合2得点

遠藤 保仁 17試合1得点

中村 憲剛☆16試合1得点

羽生 直剛☆12試合0得点

今野 泰幸 11試合0得点

中村 俊輔 10試合4得点

山岸  智☆8試合0得点

三都主アレサンドロ 7試合2得点

藤本 淳吾☆4試合0得点

水野 晃樹☆4試合0得点

橋本 英郎☆4試合0得点

長谷部 誠 3試合0得点

稲本 潤一 3試合0得点

山瀬 功治☆2試合1得点

松井 大輔 2試合0得点

佐藤 勇人☆1試合0得点

家長 昭博☆1試合0得点

二川 孝広☆1試合0得点

梅崎  司☆1試合0得点

小林 大悟☆1試合0得点

中村 直志☆1試合0得点

▼FW

巻 誠一郎 15試合4得点

佐藤 寿人 13試合1得点

高原 直泰 9試合6得点

矢野 貴章☆7試合1得点

田中 達也 6試合0得点

我那覇和樹☆6試合3得点

播戸 竜二☆3試合2得点

高松 大樹☆2試合0得点

前田 遼一☆2試合1得点

大久保嘉人 2試合2得点

坂田 大輔☆1試合0得点

 

◆オシムチルドレン オシム氏がJ1千葉や日本代表の監督を務めたときに重用した選手。06年に日本代表監督に就任すると、千葉で主力だったMF阿部、FW巻の他にもMF羽生らを代表に初選出。さらに当時浦和のMF鈴木、DF闘莉王らも薫陶を受けた。10年に名古屋のストイコビッチ監督がJ1を制すると、「ピクシー(ストイコビッチ)はかつての教え子。自分のことのようにうれしく思う。日本代表監督時代に(チームに)呼んだ闘莉王、楢崎、三都主ら選手たちにも、おめでとうと申し上げる」とコメントしていた。