【ヤンゴン(ミャンマー)5日=岩田千代巳】攻撃的3バックがベールを脱ぐ。

日本代表の森保一監督(55)はW杯アジア2次予選・ミャンマー戦の前日会見に出席。より攻撃色の強い3バックを試す意向を示した。既に最終予選突破を決めている。J1広島を3度の日本一に導いたなじみ深いシステムで、日本代表の新しい武器の引き出しを増やす。9月開幕の最終予選、2年後のW杯北中米大会へ準備を進める。

突破は決まっても消化試合にはしない。森保監督は今回のシリーズを「選手を試す、戦術を試す」と位置付け、その1つが「攻撃的3バック」だ。

これまで、日本代表は3バックを試合の途中で取り入れていたが、どちらかといえば、試合を終わらせる「守備固め」の色が濃かった。指揮官は「さらに攻撃の部分も3バックでレベルアップできるように練習からトライしている」と明言。ミャンマー戦では、システムが可変することをほのめかし3、4バックを併用する。DF冨安健洋(25=アーセナル)は「ボールを持つときには3の方が回しやすいと思う。3と4、どっちも使えればいい。いい試合に出来れば」と話した。

3バックは森保監督がJ1広島を指揮し、3度の優勝に輝いたなじみの深いシステムだ。「常に自分のベースとなる部分の戦い方を持っている」と自負する。広島と代表は違うが「日本代表としてより力を発揮できるように考えて戦術的に使いたい」と話す。

イメージは、22年のW杯カタール大会の1次リーグ・ドイツ戦の後半。0-1で折り返した後半頭から3バックに変え、カウンターから2発を決めて強豪国に逆転勝ちした。ドイツ戦は守備の比重が重かったが、攻撃面で2年前より進化させる意図がある。森保監督は「攻撃で、なかなか3バックを使うことが出来なかったので。これから先の我々のレベルアップのために、攻撃のオプションとしても3バックを使えれば」。目指すは2年後のW杯で新しい景色を見ること。トライする絶好の機会で、新しい武器を手にする。