日本代表の長谷部誠コーチ(41)が5日、千葉市内で代表コーチとして初めて取材に応じ、現在の働き方について明かした。

一昨年シーズン限りで現役を引退し、同年9月シリーズから代表コーチとして活動。普段はEフランクフルトU-21でコーチを務めながら、代表ウイークは日本代表に帯同する。

コーチ就任のきっかけは、昨年の欧州選手権だった。森保一監督(57)が現地視察した際に話す機会があり、打診された。「僕は正直話半分だと思っていたんですね。話半分だといういい方はあれですけど、本気だと思っていなかったんですよ。で、その後しばらくしてJFAのチームマネジャーやそういう方たちと話をして監督が本気だと」。

自身の指導者キャリアが浅い中で、代表に関わることについて考えることはいろいろとあった。それでも「自分の中でもやりたい、ぜひという気持ちが出た」。覚悟を決めた。

代表では、斉藤俊秀コーチ(52)とともに守備の担当を任されている。攻撃面でも名波浩コーチ(52)から求められれば意見を伝えることもあるという。「いろんなことに口を突っ込ませていただいています」。

現役を引退し、指導者として2年目に突入。クラブと代表のコーチを掛け持ちつつ、日本の指導者ライセンス、Aジェネラルの講習を受講中と多忙を極める。昨日誕生した自民党の高市早苗新総裁が口にした「ワークライフバランスという言葉を捨てる」を念頭に、こう語った。

「昨日選挙があって少し話題になってた言葉もありますけど、もう働いて、働いて働き倒しています(笑い)。ちょっとでも時間があれば、選手たちの映像を見たりだとか、選手としてのサッカーの見方と指導者としての見方は全く別物で、もちろん生きることもあるんですけど、より全然違う視点っていうのがあるんで、そういう意味で言えば、もう時間があれば、パソコンを開いて見ています」

日々、現場でクラブのコーチ業をこなしつつ、週1、2回の代表スタッフミーティングに合わせて担当選手のフィードバックをする。「日本代表チームのために、日本代表チームがワールドカップ(W杯)で勝つために、日々何ができるかということをしっかりと考えて、指導者として、もう1つでも2つでも多くのことを学ぼうという風に思っていますね」。1年後のW杯優勝という大目標のために、身を粉にして働いている。【佐藤成】