【ダンバートン26日(日本時間27日)=佐藤成】日本代表(FIFAランキング19位)がスコットランド代表(同38位)の聖地・ハムデンパークに乗り込む。
昨年6月に初招集されたDF鈴木淳之介(22=コペンハーゲン)は、加速度的な成長で負傷者続出の最終ラインの希望といえる。最高峰の欧州CLで得た自信も胸に、W杯北中米大会メンバー発表前、最後の代表活動で存在感を示す。
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激動の1年を経て、夢舞台に手が届く位置までたどり着いた。ちょうど日本がW杯出場を決めた1年前、鈴木淳はJリーガーだった。当時J1の湘南で主軸に定着。昨年7月に国内組で臨む東アジアE-1選手権へ待望論が出始めたくらいだった。しかし1カ月前倒しで初招集されると、海外にも挑戦。同10月のブラジル戦での活躍もあり、一気に代表の戦力となった。
「海外組を含めたメンバーの中だったり、対戦相手の中でもビビらずにやれてる。昔の自分と比べてすごく評価できるところだと思うので、そこは素直で変わったなと思ってますね」
自身でも成長を実感する。CLではバルセロナ(スペイン)やトットナム(イングランド)、ドルトムント(ドイツ)ら世界トップ級と対戦。強い相手にこそ力を発揮してきた。
転機となった試合がある。1月20日のナポリ(イタリア)戦。左のセンターバック(CB)で先発も、味方に退場者が出ると右のウイングに。追いついたあとには再びCBでプレーし「どこをやっても遜色なくやれて自信になりました」。
かつて「岐阜のジダン」と呼ばれた。両足を起用に使いこなし、エレガントにピッチを支配する姿からそう称された。会場のハムデンパークは、02年にフランス代表ジダンがCL決勝で芸術的なボレーシュートを決めた地。03年生まれの鈴木淳は「全然知りませんでした」と苦笑いしつつ「ケガ人が帰ってきている中で自分の特長を出さないとやっぱ埋もれていく」と聖地で舞うためにギラついた。
◆ジダンの芸術ボレー ハムデンパークでの01ー02年欧州CL決勝で、Rマドリード(スペイン)のMFジダンがレーバークーゼン(ドイツ)戦で決めた。1-1の前半45分に左クロスをペナルティーエリア左付近からジダンが体を反転させて左足で、ゴール左上に突き刺した。同大会史上最高傑作の1つと称される。

