日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長(49)の2期目突入が29日、決まった。この日、都内で行われた評議員会、理事会を経て正式決定した。このほど、日刊スポーツなどの取材に応じた宮本会長が1期目に感じた課題と今後見据える国際サッカー連盟(FIFA)理事就任への展望などについて語った。

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「会長という仕事を学ぶ2年間だった」。戦後最年少で務めあげた1期目を宮本会長はそう振り返った。当初掲げたマニフェストは「競技力をしっかりと持つところ、そして女子のサッカーの拡大、サッカーの商業的な価値を高めるということ」。A代表は史上最速でW杯北中米大会出場を決め、女子日本代表なでしこジャパンは3月にアジア杯オーストラリア大会を制覇。「商業的な価値」を「社会的な価値」にアップデートさせ、協賛金アップにつなげた。一定の成果を残した2年間だ。

もちろん課題は多く見つかった。47都道府県の協会を回る中で、「基盤を強くしなきゃいけない。47都道府県のFAのところにお金が集まる、生み出せるような仕組みが何なのかとか、より人材が集まるにはどうしたらいいのかとかということを考えた中で、いろんな今後施策を打っていく」と問題意識を次につなげる。

世界にも目を向ける。国際的な地位向上のためにやれることは全部やる。まずは来春に行われるアジアサッカー連盟と国際サッカー連盟の理事選に立候補予定。「そういうところに人を送り込んでいくというのも情報収集するということがすごく大事」と圧倒的な資金力で存在感を増す中東諸国に対抗していく。

「日本が一目置かれ続けるためには育成のところも大事ですし、代表がアンダー23とか女子含めて強い国であり続けるということがすごく大事だと思います。ブラジル代表に去年勝った直後ぐらいにサウジアラビアで会議したんですけど、それまでとは何か見られ方が違うような感覚がやっぱりあったんですよね。ブラジルみたいなチームに勝つことで得られるリスペクトみたいなものは日本の強み」

2期目直後の6月にはW杯が開幕する。森保一監督(57)率いるチームは優勝を掲げて臨む。会長として、こう願った。

「まずはベスト8に行っていてほしいと思ってます。でも、その先、そういう大会になった時って流れができるじゃないですか。そういうものにも期待したいですし、1つの大会に勝つ時の雰囲気とか自信とか、選手たちが成長を感じながらやれるとかというのは、やっぱりチームって生き物やと思うので、そういうものがぜひ生まれてほしいなと考えています」

フットボール面での躍進が日本サッカー界の発展には欠かせない。【佐藤成】