エース大久保嘉人(35)が無得点に終わったホームのFC東京が、横浜F・マリノスに競り負けて7位に後退した。

 前半5分に大久保嘉のスルーパスがMF東慶悟(26)に通ってゴールネットを揺らすも、オフサイド。

 44分には最後方から高速カウンターを発動し、GK林、MF高萩、MF橋本、MF中島、FWピーター・ウタカと一気に縦パスがつながって守備網を切り裂いたが、最後に大久保嘉が左足インサイドで放ったシュートは、わずかにゴール右へ外れた。

 両チーム最多4本のシュートを放ちながら、最後まで頭を抱えた大久保嘉は「今日は俺のせい。サポーターにもチームメートにも申し訳なかった」と潔く全責任を背負い込んだ。

 前半44分の決定機については「目の前に相手がいて(雨で芝が)スリッピーで…」と悔やみ「チームとしてチャンスは増えてきたとは思うので、決めて勝っていれば自信になっていたはず。あとは俺が決めるだけだった」と猛省した。

 その上で「批判はされると思うけど、それがFWだし、そうやって強くなってきた。今まで何百本も外してきたけど、切り替えて、その繰り返しでゴール(J1最多177得点)も決めてきた。次は点を取ってチームを勝たせられるようにしたい」と力強く言い、すべての質問が出まで待って取材エリアを後にした。