ジェフユナイテッド千葉のファン・エスナイデル監督(44)は、5月17日のリーグ戦(味スタ)で0-3と完敗した東京ヴェルディに完封勝ちし「いい試合だった。どんな大会でも、勝つことが大事。強い試合を見せ続けていくことが大事」と胸を張った。

 リーグ戦では、ここ3試合で1分け2敗と勝てず、順位も15位と低迷している。25日には、4月15日のレノファ山口戦以来、勝てていない苦手のアウェーでFC岐阜との対戦が控える中、攻撃陣にはリーグ戦同様、決勝弾を決めたFW清武功暉、MF町田也真人、MF乾貴哉を先発起用した。

 質疑応答でメンバー構成の意図について聞かれると「勝つため。以上」とひと言。「勝ったけれど、決定機が…」と聞かれると「でも、はなしだ」と言い、笑った。さらに「決めきれなかったことに関して、どう思う?」と聞かれると「同じものを僕も見た。大事なのはゲームの中でチャンスを作ること。前半はプレスをかけ、ボールを奪ってシュートにいった。後半はカウンター狙いで引き気味にいき、うまくいった。明確な、決定的なシュートは3回はいけた」と強気だった。

 千葉U-18に所属し、2種登録されているFW古川大悟(17)が公式戦デビューを果たしたことについて「難しい局面でデビューした。どう評価した?」と聞かれると、「逆に質問です。なぜ難しい局面なのか?」と質問した記者に聞き返した。「東京Vが反撃に出ていて、古川選手のパフォーマンスは読めないのでは?」と聞かれると「大悟はスペースに入るすばらしい特徴があり、彼のためのスペースが、たくさんあった。だから使った。彼にとって難しい試合だとは、僕は思わなかった」と最後まで自信満々だった。【村上幸将】