J1アルビレックス新潟が延長の末、バンディオンセ加古川(兵庫、関西リーグ)を2-1で振り切った。

 決勝点を挙げたのはDF西村竜馬(23)だった。延長前半12分、DF酒井宣福(24)の左からのクロスをゴール正面でヘディング。プロ入り6年目で、新潟での公式戦初得点になった。「ビッグスワン(デンカS)でゴールを決めるのは夢にまで見ていた。本当にうれしかった」。ゴール後は自然とガッツポーズが飛び出した。

 12年に新潟ユースから昇格したセンターバック。その直後からブラジル・マウアエンセ、帰国後の地域リーグなど合計4年間期限付き移籍。昨年ようやく新潟に復帰し、リーグ戦7試合に出場した。

 今季はまだリーグ戦の出番はないが、「ヘディングの強さはアピールできたと思う」。チームは最下位の18位に低迷中。天皇杯で下部リーグのチームを相手に延長戦にもつれ込んだとはいえ、今の新潟に白星を手にすることに意味がある。そして「自分にとっても大きな1勝」と西村。今度はリーグ戦で救世主になることを目指す。