横浜F・マリノスDF中沢佑二(39)が、25日のホーム・ヴィッセル神戸戦で偉業に挑む。今季初の4連勝が懸かる次節で90分出場すれば、フィールドプレーヤーでは浦和MF阿部と並ぶ、J1歴代1位139試合連続フル出場となる。接触プレーの多いセンターバックながら、記録の始まった13年7月6日の大分戦から約4年間で受けた警告はわずか2枚。サッカーに多方面から切り込む企画「サッカー ザツガク」ではそんな中沢の「食」のこだわりに迫った。

 勝利の美酒に酔うこともなければ、自分に甘えて甘いものを食べることもない。来年2月で40歳となる“鉄人”中沢は、ストイックな食生活を送っている。

 中沢 食べることも1つの仕事。アスリートにとって意味のないものは取らない。例えばショートケーキがアスリートに必要不可欠と言われれば取るけど、それはないので、ケーキや甘いものは一切食べない。酒も一切飲まない。

 サッカーを始めたのが小学6年と遅く、人と同じことをしていては追いつけないと思い、中学時には飲食に気を使うようになった。

 中沢 飲み物は水かお茶、野菜ジュース、100%のジュース。要は砂糖とか余計なものが入っていないもの。

 自宅には分厚い栄養学の専門書があり「食」に関する最新情報も、インターネットで調べて吸収する。「栄養というのはバランス良く取らないといけないんです」。当たり前のように話すが、豊富な知識があるから、それを可能にする。