「ビッグクラブ」だろうが、もう勝つしかない。J1ベガルタ仙台は29日、7月1日のホームガンバ大阪戦に向け、仙台市内で調整した。21日の筑波大との天皇杯2回戦から、ホームでは公式戦2連敗中だ。渡辺晋監督(43)は「次こそはという思いでいます」と必勝を期した。

 指揮官は「サポーターの声援は涙が出るくらいうれしかった」と、25日のC大阪戦を振り返る。天皇杯でまさかの敗戦を喫した直後だったが、駆けつけたサポーターは大声援で選手を鼓舞し続けた。敗戦後も、熱戦を繰り広げた選手たちへ、スタンドから拍手が送られた。「選手が自信を持って勇敢に戦えたのは、そういう心理状況をつくってくれたサポーターのおかげ」と感謝した。

 元日本代表MF遠藤やブラジル人FWアデミウソンらを挙げて、4位G大阪を「ビッグクラブ」と評した。だが、わずか11日間でのホーム3連敗だけは避けたい。「ガンバ戦で勝利を飾って、サポーターの皆さんと喜び合いたい。戦術、心理面の準備は、今日の紅白戦でできた」と自信を見せた。