前節まで13位のジェフユナイテッド千葉が、アルゼンチン人FWラリベイ(32)のハットトリックなどで、同20位のカマタマーレ讃岐との壮絶な打ち合いを4-3で制した。

 千葉は、J1のFC東京から7季ぶりに復帰した元日本代表MF羽生直剛(37)が今季、公式戦で初先発。故障で4月29日の徳島ヴォルティス戦後、戦列を離れていたが、前節1日の大分トリニータ戦でベンチ入り。この日は2列目中央に入ると、開始早々にFW陣を後方から追い越すなど、精力的な走りを見せた。

 前半13分、FW清武功暉(26)が左サイドから放ったFKを讃岐GK清水健太がはじいたボールを、羽生が右足でシュート。再び清水がはじいたボールを、FWラリベイが決めた。この日のゴールで、3戦連続5得点と固め打ちしているラリベイの先制弾を、羽生が演出した。

 前半34分、讃岐が追いついた。FW原一樹が右サイドから中央に送ったパスは、1度はDFに弾かれたが、そのこぼれ球をFW馬場賢治(32)が右足でたたき込んだ。

 後半は互いに打ち合った。まず後半20分、讃岐が途中出場のMF高木和正(32)が後方からのパスに抜け出し、1対1となったGK佐藤優也の動きを冷静に見きり、ゴールに流し込んで逆転。その3分後には千葉が、中央からの浮き球パスを清武がヘッドでねじ込み同点とした。同33分は讃岐が、FW木島徹也(33)のゴールで勝ち越した。

 千葉は後半29分、DF大久保裕樹が退場し、追い込まれたが後半35分、ラリベイがPKを決めて同点とすると、同38分にはMFサリナスのパスをヘッドで押し込み4-3で逆転した。

 ロスタイム4分に佐藤が、ペナルティーエリア内で木島を倒し、PKを与えるが、自ら防ぎ、千葉が何とか勝ちきった。