浦和レッズはペトロビッチ監督の進退をかけた一戦で、アルビレックス新潟に2-1と逆転勝ちした。

 新潟は前半35分、カウンター攻撃から右サイドのMF矢野がクロス。浦和GK西川のパンチングがFW山崎の体に当たってボールがファーサイドに流れると、MF小泉が頭で押し込んだ。小泉は15年7月19日のサガン鳥栖戦以来、約2年ぶりのゴールとなった。

 浦和も同13分に、MF宇賀神の左クロスをFWラファエル・シルバがゴール前でフリーになって頭で合わせるも枠をとらえられなかった。同34分にはMF興梠が左サイドから思い切りよくミドルシュートを放つが、GKが好セーブ。数多くのシュートを放つも、決定力を欠いた。

 だが、後半29分、DF森脇のミドルシュートが右ポストに当たったこぼれ球を、MF阿部がダイレクトシュートを右足で決めて、同点に追いついた。同34分にはMF柏木のCKを中央でラファエル・シルバがヘッド。1度はGKに阻まれたが、倒れても諦めずに右足で押し込み、勝ち越した。

 試合直後、勝利したにもかかわらず、相手に先制を許した苦しい内容に、一部ゴール裏サポーターからはブーイングも飛んだ。だが、最後のあいさつでは大きな拍手で迎えられ「浦和レッズ」コールで、さらなる奮起を期待された。