東京ヴェルディのミゲル・アンヘル・ロティーナ監督(60)は、ファジアーノ岡山と引き分けた試合後の会見で「展開が逆になった」、「最初に1点を取れなかったのが痛かった」と分析した。会見の一問一答は、次の通り

 総括 前半のスタートは良かった。最初から決定的なチャンスを作ることが出来た。決定機はそんなに作られていなかったが(岡山に)エリアまで近づかれてCKで先制点を決められた。後半はリスクを冒して攻め、攻撃的な選手を並べて、相手のエリアに何回もたどり着くことが出来たが、逆にカウンターで相手にピンチも作られた。CKで点を取ることができ、決定機も作ることができたが、相手も逆にカウンターでチャンスも作ったと思う。

 -後半26分にDF永田充を下げ、FW高木大輔を入れて最終ラインを3枚から4枚にした。期待した効果は?

 監督 相手のエリアの近くに、より人数をかけたかった。プラス、カジ(FW梶川諒太)もボランチでプレーして、かなりリスクをかけていた。0-1で負けようが0-2で負けようが、僕たちにとっては同じ。だからリスクを冒して点を取りにいった。

 -後半、攻撃の枚数をかけたが、最後の最後に点が入らず詰めが甘い。これから暑くなってもいく。攻撃の修正点は?

 監督 まず岡山が、すごくコンパクトな陣形を敷いて守っていた。エリア内の守備も、とても良かった。彼らから点を取るのは、そんなに簡単なことではなかった。前半の初めの決定機に決めていたら、1-0でリードし、逆に彼らが出てきて(岡山の守備に)よりスペースは出来たが、展開が逆になった。より彼らがスペースを消してきたから、簡単ではなかった。

 -いつもに比べ、流れの中からFWドウグラス・ヴィエイラにボールを入れて、その後の展開で、かなり好機は作った。手応えは?

 監督 先ほども言いましたけど、やっぱり攻撃は良かったと思うが、最初に1点を取れなかったのが痛かった。その後、点を取られた。この前の試合の大敗(0-4で敗れた前節1日のロアッソ熊本戦)から、少し自信を失っているのかも知れない。とにかく難しい試合になってしまった。

 ロティーナ監督は、先制点を取れず、逆に許してしまったことで、岡山の守備をより堅くしてしまったと悔やんだ。【村上幸将】