8位浦和レッズは15位北海道コンサドーレ札幌にアウェーで完敗を喫した。

 先制点を許してからすべてが悪い方向に流れた。押していた前半32分。左CKをFW都倉に頭で合わせられ、ゴール左へ決められた。それまで何度もあった先制のチャンスをものにできずにいた中での失点だった。

 リズムは一気に崩れる。劣勢の中、予期せぬ事態になった。槙野がピッチ中央付近で都倉と激突し、2人とも倒れ込んだ。すぐに立ち上がろうとした槙野の左足が都倉の顔面に当たり、都倉はもんどり打った。続いていたプレーは中断。審判による協議の結果、槙野は一発退場という処分が下された。納得できない槙野は都倉と面と向かって主張をぶつけ合ったが、判定が変わるわけはない。大ブーイングの中で無念そうにピッチを去った。

 悪夢は続く。反撃すべく3人の交代枠をすべて使って臨んだ後半、DF森脇に代わったDF那須がわずか3分で離脱を強いられた。セットプレーで競り合った着地で左太もも裏を痛め、顔を覆って担架で運ばれた。入れ替えはできず、9人での戦いを強いられる窮地に。前がかりになるしかない状況で、後方にできたスペースを使われ後半43分に痛恨の2失点目。途中出場の札幌FWジェイと競り合った関根は足がつっていた。

 このまま押し返せずに試合終了。下位チーム相手に痛すぎる黒星となった。